2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

もしも高倉健がプレゼンをやったら

ダメでしょう、それは。 「不器用な男じゃけん、うまく言えんとですが・・・」そこで急に笑顔に転じ、身振り手振りを交えながら、立て板に水のような英語で「今回、わが社が開発した商品は世界のどこに出しても恥ずかしくない傑作でございまして」 やはり、…

むかし愛読したはずの作品を読み直すと・・・

・・・改めて感心させられる反面、ガッカリすることもある。 毎年、今の季節のテレビは(NHKを含め)各局、BKタレントが総出でBK番組に出ているので、どれも見る気にならない。YB(やぼ=野暮)を承知の上で、BKを漢字で表記するならBは馬、Kは…

拘置所の居心地を想像するに・・・

・・・そう悪くないのではないだろうか⁈ 治五郎は若い頃、小菅(葛飾区)の東京拘置所に何度か行ったことがある。自分が拘置されたのではなく 政治家や有名人が逮捕された時、その人の身柄が当局の発表通り、確かに拘置所内に入ったかどうかを目で確認するの…

クジラを食いたい世代の罪

商業捕鯨の再開に向け、日本政府が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退する方針を固めた。過半を占める反捕鯨国が反発を強めているが、ある年齢から上の日本人としては、学校給食で馴染んだ鯨肉の味が食卓に戻るという期待をどうすることもできない。 あれは刺…

わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ

「俺がむかし夕焼けだった頃、弟は小焼けだった・・・」 かつて松鶴家千とせ(しょかくや・ちとせ)=写真=という、漫談で一世を風靡した芸人がいた。治五郎は名前もよく知らなかったが、あのナンセンスな芸風は忘れがたい。生きていたら(生きているとも)…

もしも雄弁な大関が、横綱昇進伝達式に臨んだら

「慎んでお受け致します。申すまでもありませんが、私は土俵の神様によって与えられた横綱という地位がどのようなものであるか、百も承知しております。その地位を汚すことのないよう切磋琢磨、不撓不屈、不惜身命の覚悟をもって、ひたすら相撲道に邁進する…

「時代の証言者」畠山重篤

読売新聞のロングラン企画に「時代の証言者」というのがある。長年、いろんな分野で活躍してきた著名人(従って多くは高齢)に長時間のインタビューを行い、その人の人生を通して浮かび上がる「時代」を考えるというヘビー級の連載だ。 治五郎が担当したこと…

御社・弊社・拙者

<読者のみなさまへ 本紙購読料改定のお願い>という一面社告が、12日の読売新聞朝刊に載った。 <読売新聞社は1月1日から、朝夕刊セットの月ぎめ購読料を現在の4037円(消費税込み)から363円引き上げ、4400円(同)に改定いたします。> 「う…

かくてもあられけるよ

(徒然草より「神無月のころ」) 山里に出かけたら、わびし~い草庵があった。樋から滴り落ちる水のほかには何の音も聞こえない。が、よ~く観察すると人が住んでいる気配が感じられる。 「かくてもあられけるよ」(外見はこんな風でも、人間は住もうと思え…

あっぱれな風貌

日本のことがあまり知られていない国を訪ねると、子供たちからよく聞かれることがあった。「カラテは出来る?」「ニンジャの知り合いはいない?」 相手がオジサンだと「ハラキリやゲイシャは今も現実に存在するのか?」という質問を受けることも少なくない。…

再び「刑事フォイル」を推す理由

ドラマの名は、原題「Foyle’s War」の方がいい。第二次大戦中に、イギリス国民がどんな体験をして何を考えたかがよく描かれていて、同じ島国でも日本と英国では事情がいかに違っていたかを深く考えさせられる。 2002年に放映が始まり、たぶん金がか…

治五郎親方と「バーサン事件」

もう、あまりコメントしたくないんだよ、モンゴル人力士の不祥事については。 前頭六枚目の貴ノ岩(28歳、千賀ノ浦部屋)=写真=が、三段目の付け人を殴ったというので引退に追い込まれた。 一年前は横綱・日馬富士に殴られて怪我を負い、横綱が引退する原…

もはや怒る気力もない

都心に出来る新しい駅の名前が、相次いで「高輪ゲートウェイ」(JR)や「虎ノ門ヒルズ」(東京メトロ)に決まったというので物議をかもしている。 公募で36票だかを獲得したという「高輪ゲートウェイ」について、落語家の立川志らく(55)=写真①=が「そ…

「飲んだら乗るな」は車に限らない

もう何年前のことになるやら定かではないが、ギタリストで子守唄研究家の原荘介さん(1940~)を連れてモンゴルへ行ったことがある。子守唄の取材で知り合い、共通の知人が異様に多いことに気づいて親交を結ぶことになったようだ。 その時のモンゴルでは数々…

時間の流れ方に関する科学的な一考察

「どうも、時間の過ぎ方が昔とは違う」とは誰もが、年を取ると実感するのではないかと思う。これを科学的に追究してみようと治五郎は思ったのである。 近所(直線距離で推定120メートル)の地蔵寺が、朝と夕の6時に鐘を鳴らす。 写真のように住職が出てきて…