2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

犬型の人間が猫型になっていく経緯

〽 犬は喜び 庭駈けまわり、猫は炬燵で 丸くなる。 これは、犬=写真左=と猫=写真右=の性向を7・7・7・5のリズムで見事に表現した都都逸(じゃなかった、明治時代の文部省唱歌「雪」の一節)である。 治五郎は本来、犬も猫も嫌いではない。牛や馬、羊…

美人ではないと判定された女は、どうなるか?

即答します。どうにもなりません。(絶望的だという意味ではなく、逆に「必ずどうにかなるものだ」という意味です) <自分が美人だと気づいていない美人はいないか?>という記事をアップしたのは3日前。ブログの「アクセス解析」によると、この日だけアク…

牛と人間との間に横たわるもの

初めてモンゴルの草原でテント生活を始めた日のこと。トイレがないから、取材グループと運転手、通訳ら総がかりで深い穴を掘っていると治五郎の腹具合が「待ったなし」の状態に陥った。360度、見渡す限りの草原で人目を遮るものは何もない。 数メートル先に…

東京都内で富士山に登った

名山というものは登ったりするものではなく、遠くから仰ぎ見てその姿を愛でるべきものである。治五郎は昔から、そういう穏健な思想を抱いている。 日本人だから富士山=写真左=が嫌いなわけはないが、何合目からにしろ登頂してみようという意欲も体力も、と…

自分が美人だと気づいていない美人はいないか?

即答します。そういう人は、いません。 昔、テレビが普及する前までは、全国各地に「北千住小町」とか「南三陸小町」とか呼ばれる地域限定の美人がいて、争奪戦に敗れた男たちを泣かせた末に豪農のドラ息子に嫁ぎ、平凡な家庭生活を送ったり不幸のどん底に落…

モンゴル語知らずのモンゴル語講座

日本に住む夫婦の国籍が違うと、どういうことが起きるか。いろ~んなことが起きうるのだが、まず、会話能力の格差が拡大の一途をたどるという現象が生じる。 治五郎の場合に即して考察を進めてみよう。ワシ(日本人)は、過去26年間にモンゴル=写真=へは7…

夜が長くなる季節は、どちらかと言えば苦手

「え? どうして。治五郎はんは昔から夜行性で、夜は長い方がいいのでは?」 「いや、そういうもんとは、ちゃいまんねん」 1年というものを区分する境目が幾つかあって、それには「夏至」と「冬至」も含まれる。夏至を過ぎると1日ごとに夜が長くなり、冬至…

「ブレーキとアクセルを踏み間違えたかもしれないが、よく覚えていない」

先日、吉祥寺で車が暴走して7人だかに怪我を負わせた容疑者の供述である。85歳の弁護士だという。(写真は、単なるイメージ。他意はありません) 死者が出なかったのは幸いだと思うが、この際、事故を起こした老人(及び同年代の人々)に、少し酷だとは思う…

「歩きスマホ」の源流に関する一考察

二宮金次郎(尊徳)像=写真=である。日本全国の小学校で、今もよく見かける。昭和初期から戦後にかけて、彼は「勤勉」を象徴する道徳教育上の超売れっ子だった。 よ~く見てごらんなさい。何か連想が働くでしょう。 この姿は、平成時代末期(天皇の余命に…

わが街にないもの

治五郎の隠居所は、荒川区西尾久3丁目にある。JR・私鉄・地下鉄の駅は遠いから、「老体には不便で厳しい環境だな」と思うだろう。ところがドッコイ。 部屋を出ると目の前が都営バスの停留所で、東京駅(丸の内北口)まで乗り換えなしで行ける。引っ越して…

レンコンは、どこが旨いか?

「それはね、『穴』です。想像してみなさい。もしも蓮根=写真左=に穴があいていなかったら、あんなもん、輪切りにして食ったって旨くもなんともない」 治五郎が知る限り、こういうことを言った人は我が「百鬼園」こと内田百閒先生が最初である。(なんとい…

軽い機敏な仔猫何匹いるか

トマトと新聞紙(しんぶんし)の共通点は何か? そう、上から読んでも下から読んでも同じという「回文」になっていることだ。小学生の子供がいる人は、作らせてみるといい。「ダンスが済んだ」や「マカオのおかま」ぐらいは、たちどころに作ってみせるだろう…

買った傘は失くするが、拾った傘は無くならない

ずいぶん古い話になるが、JR飯田橋駅に近い「警視庁遺失物センター」を訪ねたことがある。自分が何か落とし物をしたわけではなく、〝現代おとしもの事情〟みたいな記事を書くための取材である。 変わったところでは骨壺や位牌なんかが届けられることもある…

情報番組に言いたいことは多々あるが・・・

夜のゴールデンタイムを除けばほとんど一日中といっていいほど、各局とも情報番組を流している=写真はTBSの「ひるおび!」=。見ていて物申したいことは山ほどあるが、いちいち目くじらを立てようとは思わない。鷹揚というか大様なのである。 治五郎は新…

「三匹の子豚」と日欧の建築文化論

<一番目は遊び好き、二番目は怠け者。三番目だけが働き者でした・・・> 治五郎は三人兄妹の1番目なので、今日に至るまで「遊び好き」の宿命から逃れることはできなかった。50代、60代の日本人ならNHKの「ブーフーウー」=写真=を、よく記憶しているだ…

自分の感動は純度100%か? という不安

治五郎は音楽に関しては何の素養もないし、楽器をかじってみた経験もない(そもそも楽器は舐めたり齧ったりするものではない)。しかし、聴くのは好きな方だ。 年を取ったら忘れていたクラシック音楽が思い出されて、曲名も作曲者も大半は曖昧だが、You Tube…

人生史上最悪の三日酔いとは

今年の夏は天候のせいもあってビール=写真=の消費がガクンと落ちたそうだが、これは何年も前から続いている傾向で、発泡酒も第三のビールも振るわない。 チューハイやワインに押されているようだが、治五郎はビールはあまり飲めない。酔っ払う前に腹一杯に…

人間の本質と訂正記事

ある動物写真家(猫と会話できる岩合光昭さん=写真=とは別の人)が、こんなことを書いているのを読んだことがある。 「ちょっとした一瞬の判断ミスで命を落とすことが、動物にはよくある。しかし間違いを犯すまい、犯すまいと高度な理性を働かせ、十分に注…

芸術を理解できないのかもしれない私

いつも名画に接していないと落ち着かず、居ても立ってもいられない状態(の人)を俗に「絵ロス」と言う。「エロス」の語源である。(そんなに顔をそむけないで) 治五郎には、昔からピカソの絵=写真左=が理解できない。大天才と言われるから、その気で見て…

「翔」の付く名前が多すぎないか

(写真左から)櫻井翔、中田翔、白鵬翔。哀川翔というのもいた(今もいる)。翔+αでは大谷翔平、中川翔子、少し古いが「Wink」の相田翔子etc・・・芸能界もスポーツ界も翔だらけの感があり、一般人の間でも子供に翔の字をつけたがる人が多い。 治五郎の若い…

性に目覚める頃(R15+指定)

保護者の皆さんは気をつけて下さいね。 ここにH子(12歳)という一人の少女が存在すると仮定しよう。(仮定しなくても、どこにでも必ず実在するのだが) 彼女が日記をつけているとしよう(また年寄りの妄想が始まるわけだ)。 「学校で教えられたPC(パソ…

「行列」考

治五郎の苦手なものの一つに「行列」がある。 古くは物資不足の旧ソ連で、モスクワの食料品店や薬局に何時間も並ぶ人々を見て「大変だなあ」と思ったものだ。(今は北朝鮮などで毎日どこでも見られる光景なのだろうが、北朝鮮の場合、本当の市民生活を我々が…

日本民族は「自然な握手」が苦手である

「なんだ、この写真は?」と、治五郎などは不快な感情を抱いてしまう。 7日に開かれたネット番組の党首討論後、カメラマンの求めに応じて撮られたヤラセ写真である。結成されたばかりの立憲民主党・枝野代表(左から2人目)は「これから本気で闘う相手と、…

イギリスのドラマは概してレベルが高い

と言っても、他の国のドラマと見比べているわけではないので、ロシアやドイツやエジプトやブラジルのドラマが概して低レベルかと言えば、そんなことは分からぬ。 ただ、「名探偵ポワロ」=写真左=にしても「シャーロック・ホームズの冒険」=写真右=にして…

下赤塚有情

久々に、板橋区赤塚2丁目に夫婦で足を運んだ。 ここに治五郎が住んだのは、2011年3月すなわち例の震災の直前から定年退職までの約2年間。それまで独居していた第二次「谷中庵」を追い出され(2階の大家が「たばこの臭いが上まで来て困るから」と契約更新…

ガムと名刺と記憶力

〝お口の恋人〟ロッテが、こんなガム=写真=の宣伝に力を入れている。 「記憶力を維持する」というのが商品名なのだろうか? 新聞の1面に載った広告には「ガムで登場!」「歯につきにくいガム」「中高年向け」「ほろにがミント」などの惹句が躍っているが…

「増えること」と「ありがたみ」の哀しき相関関係

ノーベル賞の季節である=写真は創設者=。日本のマスコミ界は総選挙を目前に控えて人手不足状態だから、日本人が受賞しないか戦々兢々としている。 ノーベル賞も湯川秀樹、朝永振一郎、川端康成の受賞あたりまでは強烈なインパクトがあって、その後も何十年…

逃げも隠れも致しません

©益田ミリ 当ブログも始まってかれこれ3か月。本名を隠していないから、たま~にだが昔の知人・友人から「住所を知らせて」とメールが来るようになった。 過去10年ほどの間に何度か転居したが、挨拶状など1通も出していないから「あの男は生きてるのか?」…

「ぶら下がり取材」って分かりますか?

治五郎は元新聞記者だろう。ぶら下がり取材、やったことはないのか? 「へえ、やりました旦那。10回未満だと思いますが」。回数の問題じゃないんだよ。なあ治五郎。お前、人間として、お天道様に顔向けできるか? よう考えてみい。 (なんで、ワシはこんな説…

財布の中の紙幣についてお尋ねします(続き)

治五郎が尊崇する内田百閒先生が、どこかで「一度、こんなことがしてみたい」という〝夢〟を語っている。(例によって、出典を明示できる記憶力がワシにはない) 武器を持って金融機関に押し入る。銀行強盗=写真=である。百閒先生は妄想のスケールが常人と…