2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

なもまんだなんぼほんずねばな!

「おい治五郎、大丈夫か? いま何と言った? とうとう脳をやられたか?」 「いや、まだ大丈夫です。今後ときどき、本州では一、二の難解さを誇る『津軽弁』の講義をしようと思っているので、今回はその導入部にあたります」 「今この時、日馬富士の引退につ…

「万歳」の謎

治五郎は「万歳」というものが苦手である=イラストは「グリコ」のロゴマーク=。皆と一緒に(しかも一斉に)同じ言葉を発したり、同じ動作をしたりすることに生理的な嫌悪感があるからだと思う。 会社の送別会などで否応なく一緒にやらされた経験はあるが、…

「死亡報知器」の普及を提言する

「三人寄れば文殊の知恵」という。今月のサンド会(18日)には9人が参加したので、文殊菩薩が3人いるのと同じことになる。優れ物のアイデアが飛び出した。 それは「死亡報知器」=写真は火災報知器=だ。 まず「生体反応感知器」を腕時計のように24時間、…

治五郎親方の大相撲九州場所〝総評〟

ひとことで言うと「土俵の上が寂しすぎ、土俵の外が賑やかすぎた」に尽きる。 土俵の上では、ケガのせいとはいえ横綱・大関の休場者があまりに多く、優勝の行方という点では(政界じゃあるまいに)白鵬の「一強他弱」構図が最初からハッキリしていて、予想通…

「いいね!」をイヤだね、と感じる困った性分

別に批判したり非難したりする気は全然ないんですよ。ただ、治五郎はやっぱり「みんんなが向かう方向に、自分は行きたくない」という歪んだ性格を変えられない。 新しいものが嫌いな方ではないので、だいぶ前にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービ…

諦めない民族(続編)

先夜は「諦める民族、諦めない民族」と題して大風呂敷を広げていたところ、民族問題で暗礁に乗り上げ、大鵬の話からウクライナの音楽を聴いたりているうちに、にっちもさっちもいかなくなって書き続けることを「諦める」結果になった。 捲土重来を期していた…

時代遅れの男の〝草分け〟的な側面

治五郎は(青森県に於いては)「帰国子女の草分け」と言われている。(記録を調べればそんなことはないと思うが、帰国子女なんていう言葉さえなかった1960年代初期は、どこへ行っても非常~に珍しがられた) 父親が西ドイツ(当時)に留学していた関係で、6…

諦める民族、諦めない民族

今年の大相撲九州場所は横綱・日馬富士の暴力事件や、日本相撲協会に対する貴乃花親方の〝反乱〟で土俵外の話題に事欠かない。誰が優勝するかという問題は二の次になってしまっている感が(現時点では)ある。残念なことである。 昨日は、結びの一番で負けた…

あやなす人間模様の不可思議

ギタリストで子守唄研究家の畏友・原荘介さん(77)=写真=に呼ばれて、早稲田鶴巻町の出版社・藤原書店へ。自伝的交友録「男のララバイ」の巻末に、治五郎が8年前に書いた新聞記事も収録された関係でミニ記念パーティーに顔を出したのだ。 藤原書店は社会…

「風が吹けば桶屋が儲かる」の論理

[=意外なことが原因となって、めぐりめぐって好結果がもたらされることになる、ということのたとえ](新明解国語辞典) 意味は知っているが、因果関係に納得がいかない(あるいは、知っていたが忘れちゃった)という人が多いのではないかと思う。次のような…

なぜか年中行事というものに冷淡な私

なぜなのか、分からない。相撲が好きなくらいだから日本の伝統文化に多少の理解はあるはずなのに、治五郎は年中行事というものが苦手である。正月、お彼岸、お盆。どれも好きではない(好きとか嫌いとかいう問題ではないような気もするが)。 しめ縄=写真=…

サンド会始末記

風になびく富士の煙の空に消えて ゆくへもしらぬわが思ひかな 治五郎の好きな西行法師が詠んだ一首である。富士山は休火山であるから最近は噴火していないが(最近って、いつの話だ)、年長けた治五郎の「行方も知らぬ我が思い」は募る一方だ。 昨夜のサンド…

「実社会」とは? 「実生活」とは?

新解さん新解さんって、おぬしは三省堂の回し者か? という声も聞こえだしたが、こっちもそろそろ本腰を入れるにヤブサカではない。 その前に、この辞書の基本ルールに触れておく。「▹」は「以下は( )内に読み替えてもOKですよ」という意味の記号であり…

「予定調和」と「お手盛り」

某N放送協会の番組について、治五郎がどうしても気に入らないこと。それは「のど自慢」に代表される「予定調和」主義のニオイにある、ということは以前も書いた。 ここで言う予定調和とは、哲学者のライプニッツがどうとかモナドがどうしたとかいう難解な話…

モンゴル人って、飲むと暴れるの?

はい、暴れます。モンゴル人の全部が必ず、というわけではありませんが。 横綱・日馬富士=写真左=が、とうとうやっちゃった。巡業中の鳥取で先月下旬、モンゴル人力士同士の飲み会で平幕の貴ノ岩=写真右=をボコボコにしてしまったのだ(ボコボコと言えば…

元祖ゴジラ世代の一人として

最近、映画「GODZILLA」(2014年)と「シン・ゴジラ」(2016年)をテレビで見た。(集中力がなくなってきているので本を読んだり酒を飲んだりしながら時々、画面に目をやる程度ではあるが) 過去に何本のゴジラ映画が作られたか、よく知らないけれど…

髷をまだ結えない人、もう結えない人

相撲ファンがこんなことを言ってはいけないのだろうが、角界は時代錯誤に満ち満ちた格差社会である。昔の軍隊に似たところがあって、学歴などにあまり支配されない実力本位の世界という意味では軍隊よりもはるかにシビアだと言える。 序の口→序二段→三段目→…

略語の品格を問う

ああ、思い出しました。今から40年前、24歳の新聞記者だった治五郎は二輪車=写真=に乗って毎日、警察署から事件・事故の現場へ〝出動〟していたのです。(格好は、これほど派手ではなかったような気がする。普通のヘルメットは一応かぶっていたが) 50cc …

他山の石の上にも三年寝太郎

「他山の石」+「石の上にも三年」+「三年寝太郎=絵は『まんが日本昔話』より=」 一見、何のつながりもないことわざや民話の題名なんだけれども、よくよく吟味すると三つに通底する何かがあるのではないだろうか。三つをつなげると、個別の意味とはまた次…

力士は、とにかく大怪我をしないことだ

九州場所が始まるので、どうしても大相撲の話題になります。(興味がない人はどこかの山に登るか、部屋でジャズでも聴いてて下さい) 写真左から ❶宇良 ❷鶴竜 ❸照の富士 ❹阿武咲(おうのしょう) ❶と❷は怪我が回復せず、九州は休場(まあ全休だろう)となる…

「壁に耳あり 障子に目あり」の最近事情

立ち聞きとか覗き見とかいう行為は、人間の哀しい本性(の一部)であるから、一概に排斥するわけにはいかない。壁がどうとか障子がどうとかいう話は「ものの譬え」であって、「悪いことをすると、誰も知らないと思っていても必ずバレるものです。気をつけま…

いわゆる「圧力」と「展開」

テレビの、いわゆる「情報番組」を見ていると、いわゆる「コメンテーター」たちが、いわゆる「国際情勢」について自由闊達に意見を交わしている。 あ~、この新聞記事はダメです。「いわゆる」が多すぎる。書いた記者がカッコ内の言葉に多少の引っ掛かりを感…

「平家物語」と宇宙

治五郎は仏教徒ではないし、キリスト教やイスラム教、ヒンズー教とも無縁に生きてきた。「諸行無常」や「色即是空」などの意味も、少しは分かっていそうな顔をしていて実は、全く分かっていないと断言するだけの自信がある。(自信というか?) 「私は生来、…

沖縄はモンゴルに似ている! という民俗学的発見

「何を寝ぼけているんだ。沖縄=写真左=は四方八方、海だらけ。モンゴル=写真右=は面積が日本の4倍もあるのに海とは全く無縁。気候も人々の暮らしも180度違う。どこがどう似ているというのか?」と、首をひねる人が多いだろう。しかし! 治五郎はモンゴ…

女子スポーツ雑感

平昌五輪が近づいたからといって、騒ぎ立てる気はない。治五郎はウィンタースポーツにあまり関心がないのだ。しかしまあ、せっかくだから。(何がせっかくなんだ) 治五郎も男であるからには、一定の年齢以下の異性が若い肉体を躍動させる姿を見るのは決して…

宮沢章夫「考えない人」を味読する

知ってますか? 宮沢章夫(1956年生まれ)。 治五郎は残念なことに、演劇というものに疎い。かつて岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家だと聞いても、どのくらい偉い人なんだかよく分からない。 ただ、文章の面白さは「牛への道」「わからなくなってきま…

キミは、この三つをどのように区別するか

11歳下の実妹が、ちょっと面倒な病気で入退院を繰り返しているので時々、見舞いに行く。病室に泰西名画=写真左=をプリントしたビニールファイルがあった。「おっ、カラヴァッジョだな」と言ったのは知識の浅い兄の虚栄であって、16世紀だか17世紀だかのイ…

文化の日、早朝に届いた支援物資

先月のサンド会に列席した「葬送研究家」の河内女から「金曜日の朝、届け物がある」という連絡があった。8時というから、お迎えしようと7時40分にドアを開けると、すでに置いてある。 「客が多い時に、あれば便利」と先日話題に出た折り畳み式の補助テーブ…

〝快適中毒〟の行き着く先は

治五郎が最初に言い出したと主張する自信はないが、「健康病」という言葉がある。人生で何よりも大事なのは「健康」だ、という信念が高じた人が発症する。 健康雑誌やサプリメントを買い漁り、健康にいいと聞けば試さずにいられない。健康に悪いと言われる行…

四股名論

大相撲九州場所(11月12日初日)の番付が発表された。先場所が終わった時点で上位の顔ぶれは予想できるので、特に目新しい内容ではない。(相撲に興味のない人は、プロ野球でも見てて下さい。いま日本シリーズやってますから。まあ、今年はソフトバンクの優…