2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

なかなか「見納め」にならない

桜というやつは、空が青くなければパッとしない。ほぼ満開を迎えたというのに、平日(木曜)の谷中霊園は曇り空で肌寒く、人出もこの写真(実況ではない)程度だった。人が少ないのは結構だが、以前と違って宴会禁止なのが寂しい。 3、4日前だと思ったが一…

「戦禍の記憶」とエビスビール

一昨日あたりのことだったかな、と思っていたら、もう1週間前になる。 土曜日の朝、S井(=坂I、早い話が坂井)Y子さんからメールが来た。この人は治五郎の谷中庵時代、近所に住んで毎月のイチド会(第一土曜)及びサンド会(第三土曜)の事務局長を務め…

「親鷲」と「親鸞」

自分が目撃したことだと思ってきたが、記憶力が少しアレなので、ひょっとしたらどこかで読むか聞くかしたことを自身の見聞と混同しているかもしれない。 本屋に勢いよく入って来た中年の男が、高齢の店主に叫ぶような口調で聞いた。 「吉川英治の『オヤワシ…

「本 よみうり堂」も18年かぁ

ちょっと長いが、治五郎が登場した日曜日の読書面からの引用。 <先日、よみうり堂にふらりと現れた男、見ればなんと、初代店主(顕)さんじゃありませんか! 6年前に退職し、今はフリーライターとして悠々自適の日々を送る大先輩は、「紙面を毎週見てるか…

治五郎親方の大相撲春場所総評

「荒れる大阪場所」は、どこへ行ったのだろう。今春はちっとも荒れなかった。 白鵬42回目の優勝は、もはやニュースでも何でもない。他の横綱・大関が優勝に絡めなかったのも予想通り。一敗で追走した平幕の逸ノ城が久しぶりに「怪物」ぶりを発揮したが、優勝…

「有楽町で逢いましょう」ってか

5月の読売同期会(1976年入社組)は有楽町で、という幹事のT岡(高Oという半匿名の表記も可だが、手っ取り早く実名を明かせば高岡)からのメールが来た。 昭和歌謡で忘れることのできないフランク永井の「有楽町で逢いましょう」(1957年)は、当時オープ…

6年ぶりに〝出社〟すると

はい、そりゃもう浦島太郎の世界でございました。 家の前にバス停があって、都営バスの「東43」に乗ると田端→東大正門前→御茶ノ水→東京駅まで乗り換える必要がないので、西尾久在住の老人が大手町の読売新聞社へ出かけるのには便利この上ない。(40分ぐらい…

いまいましき忌み言葉

治五郎が少年期の大半を過ごした東北の田舎では、塩=写真(コカインではない)=は塩であり、醤油は醤油であって他の呼び名は聞いたことがない。 ところが上京後、関東地方で暮らすうちに異称があることを知って、不思議な感じがした。塩のことを「波の花」…

須賀少年と菅長官

【鉢】〔もと、インドの食器〕㊀仏道修行者の、常に携行する食器。 (以下㊁~㊃は大胆に省略) ㊄ 頭の、額から上の部分。〔口頭語的表現〕「―が開いている / ー〔=頭の上から見た輪郭〕が大きい / 須賀健太(すが・けんた)少年=写真左=というのは、昭…

日本の老人は「ほっぺにチュッ」が出来ない

いくら断髪式というセレモニーの場とは言え、土俵上で男が男の頬にキスをするなどという行為が許されるものだろうか? 見たまえ、立行司の式守伊之助が(目のやり場に困って)あらぬ方角を向いているではないか。 元・朝青龍(右)と元・日馬富士の共通点は…

「ファースト」考

「ファースト」の付く言葉が、どうも昔から気に食わない。 レディーファースト、ファーストレディー。近年ではアメリカファースト、都民ファースト、どれも嫌だ。差別というものの病原菌が潜んでいるような気さえする。 何百何千もの国・民族・都市が、互い…

65のジジイが66になると何が変わるか

何も変わりまへんがな、そんなもん。 3月3日が誕生日の人は毎年、その日が来れば一つ馬齢を重ねる仕組みになっている。(何月何日に生まれようが事情は同じ) 【馬齢】〔馬の年齢の意から。多く「ーを重ねる」の形で〕たいした事もせずに、いたずらに重ね…

なぜ外来語のアクセントまで変えるのか

昨日の、新解さんによる「アクセントの型一覧」を覚えていますか? もう忘れたでしょう。人間、忘れることは仕方ありませんが、復習も大切です。 例えば、拍数3の「スミレ」と「ツバキ」と「ツツジ」。スミレは低・高・高、ツバキは高・低・低、ツツジは低…

アクセント辞典としての新解さん

上の図を見ていただこうか。何かの暗号表ではなく、新解さん(新明解国語辞典)第七版の「後見返し」(後ろの表紙の裏ページ)に載っている「アクセントの型一覧」というものである。 どう見ればいいかは欄外に説明があるが、 それを読まなくても賢明な人な…