しょっちゅう防犯カメラに映ってるジジイ

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どんな企業(製造業)が儲かっているか? てなことに治五郎は知識も関心も全然ないが、間違いなく「この業界はウハウハ状態だろう」と思えるものが二つある。

一つはトイレのお尻洗浄装置。もう一つが防犯カメラ=写真=だ。日本国民は何よりも「快適さ」と「安全・安心」を希求し続けてきたので、当然の結果と言えよう。

街の防犯カメラというものは、誰かが24時間態勢で監視しているわけではない(犯罪が多発する繁華街などは除く)。何か大きな事件が起きた時に、お上(警察)の求めに応じて提供すべきものということになっているようだ。

「防犯カメラの記録が決め手になった」というケースは非常に多く、検挙率の向上に貢献していることは間違いないと思われるが、犯罪者がそれを意識している様子はない。おそらく、罪を犯す時の人間は切羽詰まっているので、防犯カメラがどこに設置してあるかを確認している余裕がないのであろう。

仮に荒川区西尾久3丁目で、殺人事件が起きたとしよう(どうも、当ブログはこの種の空想が多いな)。尾久警察署が、周辺の防犯カメラに映っている画像を収集した。以下は、それを分析中の2人の刑事の会話。(もちろん空想というか妄想です)

 

A「おい、この男。さっき、セブンイレブンで焼酎とアイスクリームを買ってた奴だろう。ヤサ(住まい)は?」

B「すぐ近くの安い賃貸マンションです。独身用アパートに毛が生えた程度の」

A「マエ(前科前歴)は?」

B「それは、ないようです」

A「それにしても、しょっちゅう映ってるな。早朝も昼も夕方も深夜も」

B「ええ。もう働いてないんですよ。2~3時間に一度は外に出て、たばこを吸いながらボーッと往来を眺める毎日のようです」

A「足取りが少しフラフラしてるぞ。70は軽く超えてるんだろう」

B「それが、まだ64です。糖尿病なんかの影響があるのかも・・・あれ? Aさん何かメモしてますね」

A「いやあ、ちょっと駄句が浮かんだもんだからサ」

 

治五郎は学生時代に見た映画「砂の器」(松本清張原作、野村芳太郎監督)の影響があまりに大きいので、刑事Aは丹波哲郎、刑事Bは森田健作(現在の千葉県知事)というキャスト以外、考えられない。

どうでもいいけど、丹波刑事の頭に浮かんだという「駄句」が気になる治五郎である。