諦めない民族(続編)

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先夜は「諦める民族、諦めない民族」と題して大風呂敷を広げていたところ、民族問題で暗礁に乗り上げ、大鵬の話からウクライナの音楽を聴いたりているうちに、にっちもさっちもいかなくなって書き続けることを「諦める」結果になった。

捲土重来を期していた折も折、大相撲九州場所の13日目で十両の蒼国来=写真=が早々と優勝を遂げた。「彼は中国出身でしょ」と思っちゃいけませんよ。国籍は確かに中華人民共和国に違いないが、内モンゴル自治区だから民族的には漢人ではなく紛れもないモンゴル人なのです。(個人のブログとはいえ、こういうことを強調するから治五郎は中国政府のブラックリストに載っている可能性がある)

国来栄吉は、(2011年だったかな)八百長問題で相撲界が激震に見舞われた時、限りなく怪しいというので引退勧告を受けた。師匠の荒汐親方が「内モンゴルから連れて来なければよかった」と涙ぐんだが、本人は「絶対に(八百長は)やってない」と主張。引退すればもらえる退職金も拒否して、より厳しい解雇処分になった。

裁判を起こして潔白を証明し復帰を果たすのだが、その間2年半、土俵の外でトレーニングを続けた。モンゴル民族は、散りやすい桜が大好きな日本民族とは違って「諦めない」のである。

どっちがどうだという話ではない。日本もモンゴルもウクライナも中国も、一人ひとりの人間と同じように「みんな違って、みんないい」民族なのではないか。この考えがない限り「世界平和」なんぞ永久に訪れないだろう。

落ち着くべきところに落ち着いた感じだが、この「予定調和」がワシは苦手なんだと言ってるだろう。どうしてくれる?