「濃いめ」は変だと思う同志はいないか

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どちらかといえば長いことを「長め」と言い、量が十分とは言えない状態を「少なめ」と言う。ここまで問題ありませんね?

日本語文法を難しく論じる気はないのだが、これらは「形容詞の語幹+め」で成り立っている。「低め」や「薄め」も同様で、「め」は漢字で書けば「目」だ。

いつもの辞典で「目」を引くと、"eye" という意味の目から始まって実にさまざまな目がある。6種類に大別された「目」の5番目に、いま探している目が載っていた。

(造語)㊀▵一見(比較的に)そういう傾向や性質を持っていることを示す。「長ー・少なー」 うん、これだこれだ。

そこで治五郎の素朴な疑問なのだが、比較的に濃いことを何と言うか? 「濃い」という形容詞の語幹は「こ」だから、濃目(こめ)だろう。

ところが、世間では「濃い目」が常識とされる。なぜだ? 納得行かんぞ。おい責任者、出てこい! と叫びたくなるのはワシだけだろうか。(そうです)

写真は、濃茶。(これで「こいちゃ」と読むらしい。そんなバカな!)

 なぜ「濃い」に限って「濃め」ではなく「濃い目」でなければならないのか。「濃め」だと「米」と紛らわしいから、とでも言うのか。国語学者でなくても中学校の国語教師あたりで、この問題をキッチリと説明してくれる人はいないものだろうか?