日刊紙と月刊誌では勝手が違う

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「ははあ、治五郎はんは福島県の三春町へ行かはったんやろ。ちゃいまっか?」

「おぬし、出来るな? 2枚の写真を見ただけで治五郎の出張先を言い当てる関西人なんぞ、そない仰山いてへんで」(どうしても、こっちまで関西弁になってしまう。日本語には「西高東低」の傾向が根強いことの一例か)

そうです、確かに「旅行読売」の取材(日帰り)で三春へ行って参りました。すんませんでした。(なんで謝る)

「今だからこそ行く ひとり旅」(仮) という特集を組むそうで、編集部は「治五郎さん(ではなく本名)には三春へ行ってほしいんですが」と言う。なぜ三春なんだろう。どこかに「ひとり旅+三春ーα=治五郎」という公式でもあるのだろうか? 「-α」の部分が怪しいとワシは感じたが、暇だから「OK」と引き受けた。

三春といえば、有名なのは張子人形=写真左=と滝桜=写真右=だ。どちらも20年以上前に行って、見た記憶がある。(何の取材だったかは、もはや定かでない)

新聞と違って、雑誌は締め切りが早い。「ひとり旅」特集が載るのは4月号で、発売は2月末日。「桜の写真はどうするの?」「去年以前の写真を手に入れます」

 きょう撮った写真でないと明日の朝刊には載らない、という世界でワシは37年も飯を食ってきたので、なかなか馴染めない。今回は仙台在住のフリーカメラマン(三浦健太郎君といいます。ご贔屓にね)と一緒だったが、慣れているとは言え、彼も桜の写真が撮れないんじゃ物足りまい。

樹齢1000年以上という滝桜とは一応、再会も果たしたが枝に雪をかぶっている。人間どもの思惑をよそに「ふん」と言っている声が聞こえるような気がした。