灯りはぼんやり 灯りゃいい

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お酒はぬるめの燗がいい(冷やして飲む方がうまい酒も多いが)。女は無口でなくてもいいが、おしゃべりなのは嫌だ。八代亜紀舟歌」の詞(阿久悠)には大体、共感できる。

夜道を歩いていて人家の玄関前を通ると、通っただけでパッと電気(防犯灯)がつくことがありますな。あれは、あまり気分のいいものではない。何もやましいことがないのに、(私はこの家の住人に泥棒ではないかと疑われているのか)と思ってしまうではないか。

人感センサーとか言うらしいが、どういう仕掛けになっているものやら、機械が人間を(無断で勝手に)認知し、いきなり点灯するのである。治五郎としては面白くない!

その治五郎が、こともあろうに人感センサー付きLED照明器具=写真=を買った(正確には、買ってもらった)。写真のより小型で、明るさを落とせる。

むろん防犯目的ではない。うちの賃貸物件は玄関を入ると畳1畳分にも相当する長大な廊下があって、ちゃんと電灯だって点けられるのだが、夜中に居間を出てトイレへ行くには、真っ暗な中でスイッチを手探りで探さなければならず、酔っていると転んで下駄箱の角に頭を強打するような事態が容易に想像される。それで、買った(買ってもらった)次第。

灯りは最小限の明るさに設定してあるが、これで転倒・重傷の惨事は防げる。手のひらを返したように、今は人感センサーに感謝している治五郎なのである。