治五郎シェフの小さな悩み

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その辺の奥さんは、どう解決しているのでしょうか? そう、パセリ=左=とレモン=右=の問題です。(逃げないで、どうか一緒に考えてみて下さい)

例えば「今夜はポークソテーにしよう!」と一大決心したとしましょう(溶き卵を使ってポークピカタにしても可)。すると「付け合わせ」というものが必要になりますね。

【付け合わせ】肉・魚の料理に添える野菜や海藻など。

まあ、キャベツの千切りやミニトマトあたりが無難な定石なんでしょうが、もうちょっと何か「色」というか「彩り」が欲しい。いつものスーパーに行けばパセリやレモンが置いてあるわけですが、それを買う前に多少の「ためらい」を私たちは等しく感じますよね。(私たちって誰よ)

こんなパセリ1束、レモン1個を買ったら夫婦二人で消費するのに何日かかるだろう。きょう一晩、ほんのひとつまみあれば十分なのに、毎日食っても2週間は要するに違いない量だ。パセリなんかパサリになる(そんなの毎日食えるか)。そこを考えるから、私たちはパセリもレモンも(泣く泣く)棚に戻すしかないのです。違いますか?

だからどうしたとか、どうすべきだとかいう話ではありません。今宵は梶井基次郎の名作「檸檬」でも読んで、静かに寝ようという結論になるわけですね。