元祖ゴジラ世代の一人として

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最近、映画「GODZILLA」(2014年)と「シン・ゴジラ」(2016年)をテレビで見た。(集中力がなくなってきているので本を読んだり酒を飲んだりしながら時々、画面に目をやる程度ではあるが)

過去に何本のゴジラ映画が作られたか、よく知らないけれども、やはり何十年かの間に相当な進化が見て取れる。CGが駆使されているのだろうし、ストーリーも首相官邸周辺の大騒ぎや、米軍の応援をめぐって安保条約がどうのこうのといったことまで、あまり現実離れしないように出来ていて結構、楽しめる。が・・・

ZIGOLLO(治五郎)は1953年、最初のゴジラ=写真=より1年先に生まれた。満1歳だから記憶も何もないけれど、のちにシリーズ化されてからは当時のガキの常として夢中になった。(本多猪四郎監督。特撮は円谷英二、音楽は伊福部昭

縫いぐるみを着た人が電車のプラモデルをかじっているな、ということは分かっていても「荒唐無稽だ」などという失礼な感想は抱かなかった。ただ残念なことに、純真な子供時代というものは大人の火遊び同様、あまり長くは続かないようだ。

モスラキングギドラなどが登場した頃がわが「ゴジラ期」のピークで、そのうち探偵小説の方が面白くなった。ゴジラ親子が「シェー」(注:赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」の中でイヤミという男が見せたギャグ)をやるあたりから熱は冷めた。

ウルトラマン仮面ライダーになると、もうワシらの世代はあずかり知らぬ存在で「あんた誰よ?」てなもんだ。今やウルトラマン世代もいっぱしのジジイのはずだが、面白いことに、同じジジイでも年が3~4年も違うと思い入れの度合いに大差が生じるものなのである。