和歌山県警も大変だ

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マスコミ用語で「弾(はじ)ける」というのがある。辞書にはないが「未解決だった難事件の捜査が、容疑者の逮捕などで急展開を見せる」ことだ。その日を想定して「Xデー」と呼ぶことも多い。

紀州ドン・ファン〟の変死事件が世間の耳目を集めている=写真はオペラ「ドン・ジョヴァンニ」=。享年77。4000人だかの美女を抱くのに30億円だかを使った、と自慢する本を書いたエキセントリックな人だ。

【エキセントリック】〔eccentric〕普通の人と極端に変わっている様子。エクセントリック。

 21歳だか22歳だかの新婚妻、長く雇ってきた家政婦など、周囲の登場人物がまたエキセントリックな人物ぞろい。例によって「人権」の壁があるから、彼女らの本名や素顔がマスコミにはまだ出ていないが準備は万端、整っているだろう。Xデーは近いぞ。大騒ぎが始まる。

今からちょうど20年前に「和歌山毒物カレー事件」というのがあった。被告は「限りなく黒に近い」のだが、決め手はない。本人は死刑が確定した後も否認を続け、再審請求も棄却されて今は死刑執行を待つ身だ。万が一、これが冤罪だったらどうする?

「毒」だけに後味の悪い事件だった。今回、違法捜査はないと思いたいが和歌山県警の皆さんには執念と慎重さを期待したい。