「格」と「格差」と「格の差」

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【格】㊀その社会における資格・地位・等級などの順位。「彼の方がずっと―〔=ランク〕は上だ」

【格差】平等が期待される同種のものの間に現実に存在する、高低・上下・多寡の開き。

「格」の語釈には私情を挟まない冷静な新解さんが、「格差」には敵意をむき出しにしている。治五郎が敬愛する所以である。

「格」は、もともと「正しい」の意だと新解さんは言う。(写真は元祖「水戸黄門」。横内正が演じた「格さん」は左端だが、今夜は出て来なくてもよろしい)

また大相撲の話になって恐縮だが、貴乃花親方を巡る騒動が半ば予想通り、半ば予想外の展開を見せてマスコミを賑わせている。

治五郎が「プッツン親方」の称号を奉ってから、かれこれ一年になる。彼は「〽 思い込んだら 試練の道を…」という、漫画「巨人の星」の星飛雄馬(というより父・一徹)みたいなところがあって、通信簿の「協調性」が3か2だったのではないかと思う。

日本相撲協会との軋轢の背景には、そんな性格以外に「格の差」もあるのではないかとワシは感じている。(この場合の「格」は「ランク」だけでなく、本来は人格・風格の格をも含んでいる)

「実力がすべて」の角界は「格差社会」の典型だが、優勝回数はどうなっているか? 41回のトンデモナイ現役・白鵬を別にすれば、以下の通りだ。

大鵬32回 ②千代の富士31回 ③朝青龍25回 ④北の湖24回 ⑤貴乃花22回

ここまでが「大横綱」と呼べる存在で、ほかは実力・人気とも(はっきり言って)物の数ではない。相撲協会八角理事長も芝田山広報部長も、現在の序列が何位かはともかく、そもそも「大横綱」と対等に口が利けるような立場にはないのだ。

格さんでも角さんでもいいから、誰かが「おい八角、おい貴乃花、ここに出てきて二人で話をせんか!」と一喝してくれないものか。(そういう人が、いないんだよなあ)