他人事として見るわけにいかないドラマ(その1)

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ん~っと、名前は何だったかな、この女優。ク・・・草・・・草刈・・・元バレリーナなんだよ。あ、草刈民代=写真①=だ。草刈正雄=写真②=の奥さん。(違うだろう)

「おい治五郎(ではなく本名)クン、最近は別に忙しくないだろう。草刈民代と一緒にイギリスへ行ってくれないか」「えっ? 何ですか藪から棒に」

(民代という名前がいいやね。なんだか昭和時代の香りがプンプンする。しかし、ワシにとってバレエほど縁遠いものはない)

日本で「英国祭98」が開かれた年だから、ちょうど20年ぐらい前の話だろう。正月の別刷り特集で「イギリスと日本」がテーマになり、暇そうな文化部記者にお鉢が回ってきたと思いねえ。記憶ではなく記録によると、97年の晩秋のことだ。

カメラマンを含めて3人、同じ飛行機に乗った。マネージャーは同行しないのかと首を捻ったが、ロンドンで周防正行さんと合流した。映画「Shall we ダンス?」が縁で、主演の民代さんと結婚した監督だ。

〝新婚さん〟の邪魔にならないよう気を遣ったこと以外、イギリスでの思い出は(残念ながら)ほとんど何もない。(あっても覚えてない)

民代さんはバレエ引退後も女優として活躍しており、最近ではTBSのドラマで女性主人公の母親役を好演している。このドラマが実に問題でしてなぁ。

冒頭に書いた「ん~っと、この女優の名前は・・・」という、ワシのように物忘れの激しい視聴者にとっては毎週毎週、痛いところを突いてくるサディスティックなまでの物語なのだ。(続きは明日)