「セクハラ」の定義が変わるんだろうか

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角界にまた“事件”が起きた。日本相撲協会は5日、立行司式守伊之助(58=宮城野)が、10代の若手行司に対して冬巡業中の12月16日に沖縄・宜野湾市で泥酔し、数回キスして胸を1度触れる行為を行ったと発表した。>(日刊スポーツ)

相撲協会にとって「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」とは、このことだ。治五郎は結構、いろんな人を見てきているから伊之助の行為そのものには大して驚かない。どこの組織にも、こういう人はいるし出来事は起きるものだ。

ワシが腑に落ちないのは、この行為をスポーツ各紙が「セクハラ」と表現していることだ。セクハラってなんだっけ? 新解さんに相談したら「性的嫌がらせ。特に職場などで、女性に対して当人がいやがる性的な言葉を男性が口にしたり行動に表したりすること」とある。そうですよね? 男性同士のセクハラって、言葉が変ですよね。

<聴取した際の話として、式守伊之助は「泥酔していたので覚えていない」や「自分は男色の趣味はないので、なぜこのような行為をしたのか分からない」などと述べていることも発表された。>(同)

彼が飲んだのは「泡盛」だった、とも書いてある。ここに至って、ようやく事件の全体像が浮かび上がる。

58歳の立行司は、この年になるまで「酒」というものの本当の怖さを知らずに生きてきたのだろう。そういう人が沖縄やモンゴルに行って蒸留酒を飲むのは無茶である。

立行司が土俵上で腰に脇差(小刀)を差すのは、軍配を差し違えたら切腹するという覚悟を表している。伊之助は何度か差し違えを経験しているが、謝れば済むので脇差を抜いたことは一度もない。ここに相撲界の堕落がありはしないか。

泡盛やウオツカを飲む時は、すべからく脇差を携えるべし。(かえって危ないか)