「いたちごっこ」を説明する情熱

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新解さんファンの間では昔から有名な、イタチ=写真=に関連する語釈がある。

【鼬】赤茶色で尾の太い小動物。夜、他の小動物を捕らえて食い、敵に追われると悪臭を放つ。〔イタチ科〕

ここまでは、別にどうということもない。驚くべきは「鼬ごっこ」の語釈である。

ーごっこ〔江戸時代後期にはやった子供の遊戯〘=向かい合った二人(以上の人)が「鼬ごっこ鼠(ネズミ)ごっこ」と唱えながら互いに相手の手の甲をつまんでは順次その手を重ねていくことを際限無く繰り返す遊び〙に基づく〕利害などの対立する立場にあるものどうしの間で、一方が他方を抑えて優位に立とうとするが、相手に対抗措置をとられて失敗に終わるということを交互に繰り返し、果てしなく攻防が続くこと。また、その攻防。「麻薬密輸業者と取締官とのーが続く/新しい農薬を開発しても、じきに害虫に耐性ができ、更に新薬を開発しなければならないというーが繰り返される」

なんだか、読んでいるだけで疲れませんか? 書き写していると、もっと疲れます。(ワシの場合は脳と目と手のトレーニングというか、リハビリのつもりだから苦しゅうないが)

江戸時代後期の子供の遊戯「鼬ごっこ鼠ごっこ」を自分でもやってみたくなるではないか。こうなると、もう治五郎ごときが論評を加えているような場合ではない。

「へい、新解の旦那、よっく分かりやした。『いたちごっこ』という言葉の因って来たるところ、及び現代における正しい用法が一点の曇りもなく理解できます。恐れ入りやした!」と、ひれ伏すしかないのである。