大山鳴動して鼠は何匹?
たいざん【大山】「大きな山」の意の漢語的表現。「―鳴動して鼠一匹〔=大騒ぎをしたわりに、たいした収穫のないたとえ〕」
これからの時代は〔収穫〕を〔収穫・被害〕と改めるべきかもしれない。
昨夜22時22分だかに山形・新潟などで震度6強の地震があって、テレビの緊急地震速報で治五郎も目が覚めた。またかと思ったが、アナウンサーが「津波が来ます!」と叫んでいるもんだから心配して、しばらく見守った。
津波は確かに来たが、高さ数センチの「ちゃぷちゃぷ」程度だったらしい。
「な~んだ」ではなく「良かった~」と、良識人なら思わなければならないところだろう。それにしても、こんな経験が最近は多すぎる。
本物の南海トラフや首都圏直下型が来た時、人は緊急地震速報に慣れ切って「ああ、またやってるな。毎朝、聞こえてくるラジオ体操の音楽みたいなもんだ」と思うに違いない。これじゃイカンのではないか?
「この大震災で、また何千人も犠牲になったのでは?」と寝不足状態で朝を迎えたが、死者は(今のところ)一人も出ていないらしい。な~んだ(いや、良かった~)
気象庁が「1~2時間後、この辺の地域は危ないから逃げなさい」と〝予言〟した前例はない。地震が起きた後で、地層構造を講釈したりするのが関の山だ。どうにかならんのか、ドン! (どうにもならんのが現実のようです)
地球の仕組みは今のところ、常に人知を超えている。