見上げるのがいいか、見下ろすのがいいか
どっちも、あまり好きではない。
と言ってしまえば話が終わるので、もう少し続ける努力をしよう。どちらかと言うと、治五郎は見上げる方が好き(マシ)である。見下ろすのは苦手。
例えば富士山のような名山の姿を、遠くから見て(渋々)称賛するのは仕方がないとしても、その頂上まで登ってみたいと思ったことは一度もない。
「ははあ、治五郎は〝上から目線〟が嫌いで、どちらかと言えば〝下から目線〟の方がマシだというわけだな。いっそ映画監督の小津安二郎みたいに、ちゃぶ台の高さにカメラを固定したいと。ふん、身の程知らずめが」 という人もいるだろう。
が、それは違います。「高所恐怖症」とは少し違うが、高い所から下を見るという行為・境遇が生理的にダメなんですね。
「東京スカイツリー=写真=に、一度は登って来れば?」と、来日中の義妹バルジンには勧めるくせに、ワシは(妻も)登ったことはない。
「だからどうした」と聞かれても困るんだが、いずれ続きを書く日もあるでしょう。