アナタもワタシも「玉ねぎ」だ

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  < 韓国の文在寅大統領の側近の曺国(チョ・グク)氏(54)に、娘の不正入学疑惑が浮上し、韓国の検察はきのう27日(2019年8月)、大学など関係先を一斉捜索した。曺氏は「検察捜査ですべての疑惑が明らかになることを望む」と話している。

   曺氏は2017年の文政権発足直後から、民情首席秘書官として政権の中枢で活躍し、次期大統領候補の1人とも目されている。しかし、今月9日に次期法相候補に指名された直後から、息子の兵役逃れや妻の資産隠し疑惑など家族をめぐるスキャンダルが次々と明るみに出ていた。

   むいてもむいても出てくるスキャンダルを揶揄して、曺氏は「たまねぎ男」というあだ名までつけられている。韓国メディアには、「GSOMIA破棄は曺氏のスキャンダルから国民の関心をそらすためだったのでは」という指摘もある。>(J CASTより)

 漫画「ちびまる子ちゃん」に、こんなキャラクターが出てこなかったっけ?

治五郎が連想したのは「ちびまる子」ではなく、ノーベル賞作家のギュンター・グラス(1927~2015)だ。2006年に78歳で書いた「玉ねぎの皮をむきながら」は、自らナチス親衛隊に加わっていた過去を明かした作品で、大きな物議をかもした。

ワシも一応読んだが、内容にも増して題名が気に入った。だって「玉ねぎの皮をむきながら」だぜ。むいてもむいても下の皮がある(そして最後までむけば、必ず「無」が現れる)。泣きたくなくても(催涙効果で)涙が止まらない玉ねぎ。

チョ・グク氏を応援する気など毛頭ないが、タイトルの意味を読者に少しは味わってほしいような気がする。