スー女の造詣、畏るべし

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大相撲初場所の初日。15日間、全取組を無料で生中継するという「Abema TV」を、朝から見た。案の定、CMが多いが「一日中タダ」となれば不満は言えない。

観客もまばらな序の口からの取組を解説付きで見られるというのは画期的である。

スー女(相撲女子)で知られるタレントの山根千佳(22)=写真=がゲスト解説を担当していたが、相撲に詳しいことと言ったら治五郎ごときの出る幕ではない。

好きな決まり手を聞かれたら「上手出し投げ」だそうだ。上手投げではなく上手出し投げですぜ。ワシには両者の違いがよく分かってない。

期待している若手力士は? の問いには、新十両の水戸龍(錦戸部屋)だか幕下の朝日龍(朝日山部屋)だかと、もう一人、幕下の霧馬山(陸奥部屋)を挙げた。どれもモンゴル出身でワシは注目しているが、霧馬山(ムバサンではなくキリバヤマと読む)とはまたシブイ選択だ。ただならぬ眼力を感じる。

こんなアイドル娘が取材に来たら、大抵の相撲取りは舞い上がるだろう。千佳ちゃんは将来、どこかの有力な相撲部屋の名物女将になるのではないだろうか。

しかし、そういう話をしている場合ではない。

横綱が3人になったが、3人とも安泰とは言い難い。立行司はと言えば、木村庄之助が空位のうえ式守伊之助が例の事件で引退せざるを得ない。代役の勘太夫は初日早々、負けた稀勢の里に軍配を上げてしまって味噌をつけた。

日本の国技は大丈夫か? という点でも今場所はターニング・ポイントだろう。