①日射病 ②熱射病 ③熱中症 その違いは?

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国語辞書ともなれば、この三つをキチンと区別して説明しなければならないようだ。

①【日射病】太陽の強い直射光線を受けて頭痛・めまいなどを起こして意識がなくなる病気。⇒熱射病・熱中症

②【熱射病】高温多湿の場所で、体温の調節が困難になって起こる病気。日射病に似ている。⇒日射病

③【熱中症】高温・高熱にさらされるなどのために起こる病気。頭などが痛み、卒倒する。死亡率が高い。

この新解さんの解釈を、治五郎の私情は挟まず冷静・客観的に分析してみよう。

①の原因は「太陽光線」に尽きる。②は①に「似ている」が、太陽光線よりも「体温調節の困難」がポイント。これに対して③独特の怖さは「卒倒」と「死亡率」にある。

【卒倒】〔脳貧血・脳出血などのために〕突然意識を失って倒れること。

今日の午前中を、ワシは病院で過ごした。熱中症のため救急車で緊急搬送されたわけではなく、2~3か月に一度の検査・診察を受けるためだ。

廊下で待たされる時間が、いつもより短い。ご近所同士らしい80代の婆さんの会話が、よく聞こえる。

「暑いねえ。あたしゃいつまで通院しなきゃならないのかねえ」

「私もだよ。もう父ちゃんは死んだし。いつまで一人で生かされるんだか」

「今日はMさん、来てないね。暑さで死んじゃったかな」

ワシは歩いて病院まで行くのに10分、帰るのに10分だから恵まれた方だが・・・行きはよいよい帰りは怖い。自室に帰り着いた時は卒倒寸前。借りていた本を返しに図書館へ行こうとして部屋を出たら「身の危険」を感じて引き返した。

NHKが「室内では必ずクーラーをつけましょう。できれば扇風機の併用も」と、電力会社や電機メーカーのCMを流し続けている。何かヘンなような気がする。

ワシが就職する以前の新聞社ではクーラーなんかないから、大きな氷の柱=写真=を大部屋の真ん中に置いていたという。それで死んだ記者がいたという話は聞かない。

どうして日本人は、100年か200年の間にこれほど脆弱な体質になったのか? そこんところをワシは知りたい。