女湯で溺れかけた経験

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C級のニュースというのが毎日、ネット上を駆け巡っている。キチンと活字で印刷されたものを読み直したいと思っても、C級となればなかなか難しい。大概、翌日の新聞にはもう載っていないのだ。

 ヨミウリ・オンラインに次のような記事(©読売新聞)が出ているのを読んだ。

 

<女装し女湯50分、裏声で「女性です」…男逮捕>

 女装して公衆浴場の女湯に侵入したとして、札幌西署は10日、札幌市白石区、パート従業員の男(50)を建造物侵入の疑いで現行犯逮捕した。

 同署の発表と施設側の説明によると、男は10日午後9時頃、同市中央区北5西24の公衆浴場の女湯に侵入した疑い。調べに対し、「男湯は汚く、女湯の方が安らぐから」と供述しているという。

 男は身長約1メートル80で太っており、当時、黒いボブカットのカツラ姿で化粧をしていた。約50分間入浴しており、居合わせた常連客が、不自然に下半身を隠していることを不審に思って施設側に連絡した。男は当初、施設側や駆けつけた署員に対し、裏声で何度も「女性です」と言っていたという。

 

年を取ると、きのう食べたものを忘れる代わりに幼い頃のことを思い出す。治五郎の経験というのは中年を過ぎてからのものではなく、3~4歳の時の記憶である。

当時は女子高生だったと思われる叔母に連れられて、銭湯に行った。当然、入るのは女湯の方だ。彼女が髪を洗うか何かしている時に、一人で広い浴槽に入って遊んでいたら足を滑らせて転んだ。アップアップ! 世間話に熱中しているオバサンたちは、誰も気づいてくれない。

なんとか一命はとりとめたが、この時、ワシは幼心に「女湯は安らぐが、危険だ」ということを直覚的に学習したのである。

お陰で現在に至るまで、札幌のパート従業員の男(50)のような過ちは一度も犯したことがない。(しかし、彼はどういう人間なのだろう。なにしろ身長180センチで太っていて、黒いボブカットのカツラ姿で化粧していたのだ)

 

追記:夜のTVニュースが続報をやっていて、彼の実名や前歴をバラしていたが、こういうのは一種の「病気」というか「障害」だと思われるので、あまり深追いすべきものではないような気もする。