世界ランキング187位⁈ もっと下もあるんだろうか
<サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会の出場権を懸けたアジア2次予選の組み合わせ抽選が17日、クアラルンプールで行われ、7大会連続出場を目指す日本は、キルギス、タジキスタン、ミャンマー、モンゴルと同じF組に入った。>
<世界ランキングでは日本の28位に対し、他の4チームはキルギスの95位が最高で、いずれもW杯出場経験がない。>(18日付読売新聞より)
F組の5チームの「世界ランキング」を知って、治五郎は強いショックを受けた。
日本 28位
キルギス 95位
タジキスタン 120位
ミャンマー 138位
モンゴル 187位
なんという残酷な数字だろう「187位」! (世界には187もの国があったっけ?)
ワシは38歳の砌(みぎり)、初めてモンゴルに行く際、かの国ではサッカーが普及していないと聞いていたので、経由地の北京で1個のサッカーボールを買って持ち込んだ。
草原で3か月ほど暮らす間、小学校を訪ねて〝サッカー教室〟を開いた。足でボールを蹴ったことのある子は皆無で、ワシが昔取った杵柄でボールリフティングを30回でもやってみせると、もう大騒ぎだ。
「モンゴルの子にサッカーを教えた日本のオジサン」は将来、伝説上の人物として有名になるのではないかと心配したほどだ。が、それは杞憂だった。あれから28年もたった現在、モンゴルのサッカーは「187位」なのだ。
これが大相撲の世界ランキングだと、どうだろう。
モンゴル1位(なにしろ二人しかいない横綱が二人ともモンゴル出身)、日本2位、3~10位は飛ばして11位がジョージア、12位ブルガリア、13位ブラジル、といったところではないだろうか。
国・民族とスポーツの相性は一筋縄では行かない。W杯のアジア2次予選、強豪国がひしめくF組では、果たしてどのような熱戦の数々が展開するのであろうか。