一難去ってまた一難?

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旅先で縁日に遭遇し、寅さんと同じような職業の人に呼び止められたと思いなさい。

「そこのお父さん、あなたには女難の相がある。騙されたと思って、聞くだけは聞いてった方がいいよ」。面白いから足を止めて少し聞いたが、2分後に何かモノを買わされそうになったので手を振って別れた。(これは実話)

【女難】男性が、異性関係で▵受ける災難(トラブルを起こすこと)。「-の相有り」

 あの時、もう少しマジメに話を聞いてりゃ良かったと思わないこともないが、後悔先に立たず。

苦手な「節分」の季節を乗り越えたと思ったら今度は、もっと苦手な「聖バレンタインデー」である。「恵方巻」が一掃された店先に、今は気の利いた各種チョコレート=写真=が溢れ返っている。むかつく。 

ワシも、人間として未熟な時代にはチョコをもらって悪い気はしなかった。多少、鼻の下が伸びていたかもしれない。(ああ、おぞましい)

しかし「義理チョコ」という言葉が普及した頃から、喜びは苦しみに変わった。「おいおい、ワシは先月、糖尿病を宣告されたばかりなんだ。チョコよりは酒(なるべく、醸造酒に比べて多少はカロリーの低い蒸留酒)にしてくれないかな」。それでウイスキー入りのチョコが1、2個増えたが、そういう問題ではないんだなあ。

今やチョコどころか酒を贈られることも完全になくなった。まあ人生、正しい方向に進んでいると自分に言い聞かせるしかないわけである。