人生経験が正解を妨げるケースもある
例の「日本語能力試験」の問題集で脳のリハビリに励んでいたら、四択問題に以下の質問が三つ続いていた。( )内に入れるものを選べという。(長文の読解問題も多いんだが書き写していると夜が明けるので、短い例で許してね)
A.友達に会いに北海道まで行ったのに、友達が留守でまったく( )だった。
1 千鳥足 2 不要足 3 無用足 4 無駄足
B.高熱が出ているので、( )の疑いがある。
C.彼女のことはよく知りません。ときどき道で会って、( )をする程度の関係です。
1 無駄話 2 世間話 3土産話 4 作り話
大学入試だったら簡単で、高校入試なら難しいというレベルだろうか。もちろん正解はAが4、Bが3、Cは2(のはず)。外国人留学生が全部解いたら立派なもんだ。
しか~し。治五郎には分カラナクナッテくる部分もある。
A 北海道で友達に会えず、ススキノで飲んで千鳥足でホテルに帰った男の場合は?
B 貧乏性(または酒やタバコの依存症)の男が高熱を発した場合、真の病因は?
C 彼女と交わす会話の内容が、ことごとく「無駄」なものだったら?
別の解答が正しいことだって、大いにありうるのではないだろうか。高校生には答えられるのに、年を取ると簡単には答えられなくなる問題というのもフフ、あるんじゃよ。
火星=写真=が15年ぶりだかに最接近しているそうなので、夜中に外へ出て南の空を見上げたら、ほかの遠い星とは様子が違うから肉眼でもすぐに発見することができた。
「その時の火星の様子を、次の中から一つ選びなさい」
A まばたく B またたく C きらめく D さんざめく
Bだろうって? 残念でした。どれも違います。近いだけに全く瞬かないのでした。