国はカタカナ難民の救済を急げ

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「おじいちゃん! この辺にも避難勧告が出てるのよ。新聞を読んでる場合じゃないでしょう。なになに『秋アジの味わい方』? 家庭面じゃありませんか!」

「いや、テレビがな、避難場所を知るには家庭面を開けと言っとるんじゃ」

「家庭面? それは、もしかしてホームページのことじゃないの?」

「そうそう、そんな英語じゃった。ホームのページといったら家庭面じゃろう。それを開けばハザーなんとかちゅうのが載ってるというんじゃが・・・載っとらんわい」

自治体のホームページでハザードマップ=上=を探し当てることが、一部の高齢者にとってはどれほど困難な作業であることか。

上記のケースでは、嫁だか孫娘だかが老人の間違いに気づいたから良かったようなものの、そんな同居人がいない年寄りは今後、秋アジの味わい方を読みながら増水した川に呑み込まれて早めの最期を迎えるのだろう。気の毒のような、うらやましいような。

全国規模で考えるなら、例えば「ホームセンター」の意味が全く分からない人が国民の7%いるとしよう。「家庭の中央」って何だ。囲炉裏のことか?

【ホームセンター】〔home center〕日曜大工用品・自動車関連用品・園芸用品・家庭用雑貨など、生活用品を幅広く取り扱う大型の小売店

笑い事ではない。離島などを含めれば、ホームセンターを知らずに一生を終える国民は7%じゃ済むまい。(本人にとっては何の問題もないが、ホームページやハザードマップの意味くらいは知っておいた方がいいと思う)

こういう人は今後、増えもしないが当分は減りもしないだろう。長生きとは何か。

安倍〝安定政権〟は、憲法をいじる前にカタカナ難民に救いの手を差し伸べるべきではないだろうか?