「明日、ウランバートルに行きます」

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先日、モンゴル人妻(モンゴルの人妻ではなく、モンゴル人たる妻)が言った。

(里帰り? しかし、ずいぶん急な話だな。とうとう日本での暮らしに見切りをつけて家を出るのか)と思ったのは治五郎の勘違いで、「ウランバートル」は墨田区両国にあるモンゴル料理店の名。モンゴル出身の元力士の母親が経営している。

もちろんモンゴル人の客が多く場所柄、相撲取りがよく来る。貴ノ岩の消息などという情報は貴乃花部屋相撲協会ではなく、こういう店に出入りしないと入手できない。

この週に店が忙しくなっているのは、旧正月が今年は2月16日(金)だから。アジアでは現代でも1月1日より旧正月の方を大切にする国が多いようだが、モンゴルの場合は「ツァガーンサル」(白の月)という。遠い昔の日本のように、親類中が集まって盛り上がる。

彼らのDNAとして「ツァガーンサルには、集まって皆で坊主を食べる」というのがある。(あ、訂正します。「坊主」ではなく「ボーズ」。確認が不十分でした)

ボーズ=写真=というのは、見ての通りシュウマイやギョーザを連想させる(その連想に大過はない)。ただし中身は羊(挽き肉)が原則で、在日モンゴル人はなかなか〝本物〟を味わえないので、旧正月が近づくと両国に足が引き寄せられるのだろう。

てなわけで、冷凍庫には「ウランバートルの坊主(いやボーズ)」が蓄えてある。17日のサンド会で「ブログを見ました」という人がいれば、いくらでも提供します。(クーポン券などは不要)