ダメな人をいよいよダメにするSNS

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 「年金暮らしジジイ? おう、ワシのことかのう」(別に怒ってない)

青森市議選に初当選したばかりの山崎クン(28)=写真=とやらが、ツイッターの匿名アカウントに書いた幾つかの「差別発言」がバレて謝罪会見を開いた。

こういう人が現れて有名になった場合、治五郎が心配するのは本人の将来よりも、彼に一票を投じてしまった2124人だかの有権者が抱くだろう慚愧の念だ。

ざんき【慚愧】取り返しのつかない事をしたと強く悔むと共に、自ら恥じること。「―に堪えない」

さぞかし悔やみ、自ら恥じているに違いない。初冬の青森埠頭から入水したりしないよう、支持した人々には誰かが「心のケア」をしてあげるべきだろう。一人でも犠牲者が出るようなことがあってはならない。(出ないと思うけどね)

今回、改めて明らかになったのはSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の怖さだろう。ツイッター、ライン、フェイスブック、インスタグラム。顔や本名は分からなくていいから「誰かと繋がっていたい」という人が多いことの証だ。

ワシは「いいね!」がイヤな性格だから、ブログ以外には手を出さない。自分が撮影した画像を不特定多数の人に見せたい、見てほしいという欲求もゼロ。この辺が、SNS世代とは少し(というか全く)違うんだろう。

 己の正体を隠したまま言いたいことを言う「名無しさん」は、何かを書けば全人格が露呈してしまう。言い訳は通用しない。投稿したが最後、その人は「そういう人」になるのだ。山崎クンとやらは、それを思い知ったのではないだろうか。(手遅れだが)