2019-01-01から1年間の記事一覧

「見たい」「食いたい」と「見なきゃ」「食わなきゃ」

毎日、テレビに映る某A国大統領の頭髪を見ていたらトウモロコシを食いたくなった、という話は先日、書いた。A国の中東部は穀倉地帯で、大統領を次期も続けるためには農家の支持が大切なので、トウモロコシの輸出拡大が現大統領にとっては重要課題らしい。…

「認知」に関する諸問題と線香花火

① ② ③ 「この二人(写真①と②)は似てない?」 と、妹Bは長兄に質問するのであった。「いやあ、考えてみたこともないが・・・言われてみれば、確かによく似てるかもなあ」 妹Bというのは、治五郎より11歳下の医者というか医学者。田舎の老父(92)が、いよ…

無性にトウモロコシが食いたくなった理由

どうでもいい話なので、行数は費やしませんよ。 なぜか、トウモロコシ=写真左=が食いたい! 特に好物というわけではないし、一年や二年は全く食わなくても平気なんだが、この夏は無性に食いたい。なぜだろう。 治五郎の世代(特に田舎育ち)には、親類の畑…

「常に笑顔」も結構なれど

現代の若者や子供たちに最も広く支持されている「モットー」とは何か? もちろん「男らしさ」や「女らしさ」ではなく、ましてや「刻苦勉励」や「義侠心」などでは決してない。なに「七生報國」? キミはいつの時代の少年だ。 今どきは「いつも笑顔」、これで…

外国人の日本語能力向上に関する一観察

外国人のための「TRY! 日本語能力試験N1」という受験参考書=写真左=を今、来日中の義妹バルジンに借りて読んでいる。N1というのは上級者向けということで、サブタイトルは「文法から伸ばす日本語」。 上級者向けだけあって、なかなか手ごわい。モ…

よく「読書の夏」と言うでしょう? 言わないか

治五郎は10代の頃から、なぜか暑い夏に読書がはかどる傾向があって、影響を受けた海外文学や日本の古典は大体、夏に読んだような記憶がある。 半世紀を経て66歳となった現在も、その傾向は続いているらしい。人は「暇を持て余して一日中、高校野球の中継ばか…

見上げるのがいいか、見下ろすのがいいか

どっちも、あまり好きではない。 と言ってしまえば話が終わるので、もう少し続ける努力をしよう。どちらかと言うと、治五郎は見上げる方が好き(マシ)である。見下ろすのは苦手。 例えば富士山のような名山の姿を、遠くから見て(渋々)称賛するのは仕方が…

危険な暑さと「神幸祭」

わが街・西尾久は一応、東京の下町であるからして、神田や浅草ほど有名ではないが古社の祭りなどは健在である。歩3分の尾久八幡神社などは結構、由緒があるらしい。この界隈を「阿部定事件の現場付近」とだけ覚えてほしくはないものである。 その尾久八幡宮…

遠きにありて思ふ古里

「青森ねぶた祭り」=写真左=が始まった2日、BS日テレがその実況を19時から生中継した。内心(よせばいいのに)と毒づきながら、つい見てしまうのが県外(特に首都圏)在住の津軽人である。 去年だかも書いたと思うが、青森が「ねぶた」で弘前が「ねぷた…

人の群がるところへは行かない私

<「第42回隅田川花火大会」(隅田川花火大会実行委員会主催、読売新聞東京本社など協賛)が27日、隅田川を挟む台東、墨田両区の2会場で開かれた。東京・下町の真夏の風物詩として知られ、約95万9000人(主催者発表)が夜空を彩る約2万発に見入っていた=…

フラッシュの点滅とハンシャにご注意ください

延々、何時間も続いた民放の生中継の間中、画面の隅に繰り返し「*フラッシュの点滅にご注意ください」という表示が出た。吉本興業社長の記者会見=写真=である。 テレビ中継を見るのに、どうすればフラッシュの点滅だけ見ないようにできるのか。番組そのも…

往々にして怏々として楽しまぬ治五郎親方

おうおう【往往】そうなる傾向がありがちだと認められる様子。「素人がやるとー(にして)失敗する」 おうおう【怏怏】不平・不満を解消する術が無く、いらいらを禁じ得ないことを表わす。「ーとして楽しまず」 久々に「人が来た」20日のサンド会。あらかじ…

世界ランキング187位⁈ もっと下もあるんだろうか

<サッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会の出場権を懸けたアジア2次予選の組み合わせ抽選が17日、クアラルンプールで行われ、7大会連続出場を目指す日本は、キルギス、タジキスタン、ミャンマー、モンゴルと同じF組に入った。> <世界…

安美錦の引退と「他人の空似」

そらに【空似】血縁関係が無いのに、顔つきがよく似ていること。「他人のー 」 大相撲で一時は関脇まで行った安美錦(40)=写真左=が、女優の田中裕子(64)=写真右=と似ているどころか、全く同じ顔をしている(!)という驚くべき発見について、治五郎…

梅雨と横綱に関する雑感

結論を先に言えば「これでいいのだ!」となる。 雨の季節には雨が降らなければならない。ムシムシ、ジトジト、洗濯物を干せない日が何週間も続く。うっとうしい「梅雨」が、今年は久しぶりに戻ってきた。 大相撲名古屋場所では、二人の横綱(白鵬&鶴竜)が…

蒙古女の感性と言っていいのかどうか

たぶん、そう一般化して言うことはできないと思うのだが、妻のアルタンを観察するともなく観察していると、独特の嗜好があるようだ。大衆的な歌手で言うと美空ひばり=写真左=とテレサ・テン=同右=が圧倒的な「双璧」であって、「この二人に比べたら他の…

重い荷物を女に運ばせて平然としている老人

みそ、しょうゆ、みりん、料理酒(いずれも徳用の大型ペットボトル)。こういう生活必需品が、無くなる時は一度に無くなるものだ。また、そういう時に限って他の調味料やティッシュ、トイレットペーパーなども底を突く。不思議な現象である。 よんどころない…

「転ばぬ先の」と来れば「杖」と続くのが常識だろう。しかし!

日本の高齢者にとっては、外を歩いていて転ぶ以前に転ぶ可能性の高い場所がある。 風呂場である。ツルッ、ガツン、ドサッ、ピーポーピーポーという事態。 日ごろ「一寸先は闇」と肝に銘じている治五郎に覚悟は出来ているつもりだけれども、人に迷惑をかける…

大相撲七月場所の初日に両国へ足を運ぶ

ははあ、相撲好きの治五郎のことだから、目的は国技館=写真=に違いない。と思った人はブブー、残念でした。七月場所は名古屋と決まってるじゃありませんか。雨の日曜の昼下がり、両国界隈は閑散としていた。フェイントに引っかかっちゃいけません。 目的は…

面白いが、見方によっては残酷な倉本ドラマ

何週間か前にも話題にしたような気がするが、テレ朝の昼ドラ「やすらぎの刻 ~道」に案の定、治五郎はハマってきた。かつての大物芸能人が入居する高級老人ホーム「やすらぎの郷」を舞台に、心身の衰えを自覚せざるをえない彼らの実感に肉薄している。 若い…

お城のエレベーターと「頂門の一針」

<安倍晋三首相は2日、大阪城の復元時にエレベーターを設置したのは「大きなミス」とした自身の発言について「遺憾だ」と述べた。自民党の萩生田光一幹事長代行と党本部で会談した際に語った。萩生田氏が記者団に明らかにした。 首相は「取りようによっては…

文在寅と習近平を「読む」

新解さんで「読む」の項を読むと、意味が㊀から㊅まである。㊀と㊂を挙げよう。 ㊀書かれている文字の音を声に出す。「朗朗と― / 経をー」 ㊂現われている事柄から深い意味を察知したり 将来の動きを推測したりする。「相手の心をー/ 作戦を読まれる / 票を…

「スマホ」は国語か

親愛なる新解さんこと新明解国語辞典に「スマホ」の3文字が載るようになったのは、2012年1月発行の第七版からである。それ以前は「スマート」しかない。 スマート〔smart〕㊀身だしなみやスタイルがよく、しゃれた感じを与える様子だ。㊁言葉が明快で、好…

どうしても興味の湧かない競技

とても好きなのは大相撲、そこそこ好きなのがサッカー。別に熱心ではないが、比較的よく見るのがプロ野球&甲子園。 女子のなら好んで見るが、男子のはあまり見たくないという競技もある。体操、水泳、バレー、陸上競技、それから冬場だとカーリングね。気の…

飛び続けたくなければ 下を見てもいいだろう

<飛び続けたいのなら 下を見ない方がいい と偉大なるB・B・キングは言った。このすばらしい助言のおかげで、私は本書を完成させることができた> と、巻頭の「謝辞」にある。ピーター・バリー著、高橋和久監訳「文学理論講義 ーー 新しいスタンダード ー…

「大戸屋」の沿革と「夏至」をめぐって

<1年というものを区分する境目が幾つかあって、それには「夏至」と「冬至」も含まれる。夏至を過ぎると1日ごとに夜が長くなり、冬至を過ぎると1日ごとに日が長くなるが、ワシは夏至から冬至にかけて活力が衰え、冬至を過ぎると回復に向かうようだ。> こ…

大山鳴動して鼠は何匹?

たいざん【大山】「大きな山」の意の漢語的表現。「―鳴動して鼠一匹〔=大騒ぎをしたわりに、たいした収穫のないたとえ〕」 これからの時代は〔収穫〕を〔収穫・被害〕と改めるべきかもしれない。 昨夜22時22分だかに山形・新潟などで震度6強の地震があって…

どこへ行くのか高齢「歌壇」

17日付朝刊「読売歌壇」より 岡野弘彦 選 大正の末に生まれて平成の終りも知らずただ眠る母 【評】母上は大正十五年三月の生まれだそうだ。私より二年、お若いわけだ。こういう御代替りの時は、改めて自分や親しい人の年齢を考えさせられる。どうぞお大事に…

阿部定事件と治五郎庵の浅からぬ因縁 ②

さて、わが街・西尾久の歴史である。JRは尾久駅を「おく」と読ませているが、これは旧国鉄のシロウトがそう呼んだのであって、古来「おぐ」が正しいようだ。 大正2年(1913)、飛鳥山~三ノ輪の間に「王子電車」(のちの都電荒川線)が開通した。翌年、西…

阿部定事件と治五郎庵の浅からぬ因縁 ①

① ② こんなタイトルをつけるから、また余計な誤解を招くのだが・・・ 荒川区西尾久に(よんどころなく)庵を構えてから丸2年。地元の雑多な歴史にも少しは詳しくなってきた。 よんどころない【拠無い】〔拠りどころが無いの意〕そうするよりほかに方法がな…