「4・10事件」一周年企画①
「4・10事件て何ですのん?」と、京都の琴絵は尋ねるかもしれん。(琴絵て誰や)
昨年すなわち2017年の4月10日に、その小事件は起きた。京都ではなく「みちのくの小京都」と言われる弘前での話だ。社会的には何の事件性もない。
学校で誰もが習う詩に室生犀星(1889~1962)の「小景異情」がある。
先生「この作者は今どこにいると思うかね? はい秀平君」
秀平「都というから東京だと思います」
先生「美智代さんは、どう思う?」
美智代「犀星の故郷は金沢=写真=なので、金沢ではないでしょうか」
先生「治五郎君は、どうだ?」
治五郎「う~ん、分からんとです。金沢と東京の中間じゃなかね?」
一周年企画ともなると、それなりの準備も必要になる。「待てない。さっさと言え!」という読者の気持ちは分かるが、〝予習〟のつもりで<ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの>の続きを読んでおいてほしい。(あす以降のブログを読み解く手掛かりになるでせう)
よしやうらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや