高校野球と「ウグイス譲」の謎

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ワシの「甲子園デビュー」は、確か24歳か25歳の時。申すまでもないが、選手や監督として試合に臨んだわけではない。

新聞社の地方支局(具体的に言うと読売新聞前橋支局です)にいたので、高校野球のシーズンには県版用の記事を取材して書くため甲子園球場=写真=に期間未定の出張をした(地元チームが敗退すれば、そこまで)。

相撲やサッカーと違って野球には興味も知識も全然なかったが、仕事なのでしかたなく、あの七面倒くさいルールを勉強してスコアブックをつけられる程度にはなった。お陰で、今も高校野球プロ野球をテレビ観戦していると結構、楽しめる。

「ウグイス譲」という言葉を最近はあまり聞かなくなったような気がするが、新解さん(人名ではなく辞書の愛称)には【きれいな声で場内アナウンスをしたりバスのガイドをしたりする若い女性の異称】と載っている。(若いって何歳までだろう? まあ、甲子園の場合は女子高校生の声に決まっているから疑義は出ないだろうが)

いつの頃からか、彼女らのイントネーションが気になってしようがなくなった。

「3番、ショート、志賀くん」とか「9番、レフト、武者小路くん」などと、選手名を紹介するでしょう。その際、どうして「シガ」までを高音で発声し「くん」でガクンと音程を下げるのだろう。「ムシャノコウジくん」の場合も同様だ。

あの調子で「治五郎くん」と呼ばれたらワシなどは少し困惑すると思うんだが、球児たちは別に抵抗を感じないんだろうか。高校生の日常生活では聞かれないはずのイントネーションなので、どこかに高野連(またはNHKか朝日新聞社)の指導が入っているような気がする。而してその狙いは那辺にありや? う~ん、気になる!

えっ、どうでもいい話じゃないかって? ま、そう言われりゃそうなんですけどね。